子どもだって立派な女性…ムダ毛だって気になります

「二十歳のお祝いに全身脱毛させてあげるよ。」
私は母のこの言葉にとてつもない喜びを感じた。当時私はまだ小学校中学年であったが、体毛が濃い、いわゆるムダ毛のことが、幼いながらにコンプレックスだった。

父母姉私の四人家族で私だけ体毛が濃かったのだ。まだ毛を剃ったり脱毛したりすることを知らなかった私は、ピンセットで一本ずつ毛を抜いてみたりしたものだ。
よく母に、「どうしてそんなに気にするの?毛深いことは恥ずかしいことじゃないのよ。」と言われたが、とんでもない。
それは体毛が薄いからそんなことが言えるんじゃないか。
「お母さんには分からんよ。」私のいつにない反抗的で頑固な姿勢に、母はそこで初めて子どもながらに真剣に悩んでいるんだなと感じたであろう。

それから数日後、母は薬局で簡易カミソリとシェービングクリームを買ってきてくれた。
もう嬉しくって、でもカミソリなんて使ったことがなく、六つ上の姉にやってもらうことにした。

人生初のムダ毛剃りは右脚からスタート。剃り終えた後、こんなに自分の脚って色白でつるつるしているんだとなんともいえない喜びを感じたことを、今でも覚えている。

今思い返すと、おませさんだったなあと笑ってしまうが、でも、子どもながらに女だったんだなと思う。ようやく今年二十歳になった私、そろそろ面倒くさいシェービングから卒業して、母に脱毛サロンに連れて行ってもらおう。